SIerに勤めてると、まわりでよく「デザイナーじゃないから画面デザインなんかできないよ」なんて言ってる人をよく見ます。
ですが、大体受け身なSIerはデザイナー専門職雇うなんて脳はないですし、プログラマなりマネージャーなりでやりきらなきゃいけないことが大半です。
つまりSIerにおけるフルスタックには、業務システム的な画面デザインの能力は必要なわけなんですね。
というわけで皆さんもこの先生き残るために、画面デザインに恐れず着手していきましょう。
デザインテンプレートをググる
理論的に使用する
前者はある程度の人にはできるんですが、後者は正直できている人はなかなか私の周りにはいないです(会社が会社なので)。 つまり、これができるだけで、ライバルに差をつけることができるわけなんですね。
一つずつ見ていきましょう。
1. デザインテンプレートをググる
これは簡単、「web admin template」なりでググるだけで、無料でシンプルなものから、有料で超かっこいいものまでいろいろでてきます。
Bootstrapを使ってるものが相当多いので、プログラマとしてちょっとBootstrapを触ったことがある、という人にも使いやすいと思います。 レスポンシブデザインも、大体普通に搭載されています。
デザイナーはまとめるのが好きな(んだと勝手に思ってる)ので、自然とこんなまとめ記事がよく見つかります。
たくさんあるので、あとは選ぶだけですね。
さぁいよいよ理論的にせめていきましょう。
2. 理論的に使用する
理論的に使用するにあたって、もうちょっと細かいポイントがあります。
理論的に色を選ぶ
理論的に配置する
理論的に改変する
簡単な順に見ていきましょう。
理論的に色を選ぶ
これには色の基本的な勉強が必要になります。
例えばこのサイトなんかで、ページ右上の解説を読んだりすると、参考になりますね。
配色に関しては、いきなり解説サイトを見てもわかりづらいと思いますので、「色彩検定」の勉強をするのも役に立ちます。 ひたすら色を追求するので、PC以外の媒体やファッション・写真などを考える際にも参考になるので、結構おすすめです。
私も色彩検定2級を持ってます。箸休め的な勉強として、結構楽しんでとれました。
理論的に配置する
これはWebサイトの解説だと、文字中心だったり、縦スクロールだったりでわかりづらいので、本で読むのが一番です。
やっぱり有名なのは「ノンデザイナーズデザインブック」ですね。
私も、デザイン勉強のスタートはこの本からでした。 あと、軸は同じですがもっとラフで読みやすかったのはこの「やってはいけないデザイン」ですね。
逆引き的、ユースケース的な章立てもわかりやすくて、書かれている解説も、本当に実績に基づいたものと思われる説得力のある内容でした。オススメ。
理論的に改変する
最後にこちらですが、これは何かを勉強するというよりは、「己に克つ」と言った感じでしょうか。
「テーマを選んだけど、なんとなくこの部品のデザインが気に入らないから、CSSで手を入れよう」
「お客さんからこのデザイン気に入らないから変えてと言われたので、変えよう」
完成までにいろいろなチャチャや誘惑がありますが、上記2つの色やレイアウトの「知識」をもってして、必ず「意図・理論」をもって改変しましょう。
製品で「意図・理論」がわからない部分があれば、 そこは、絶対に改変してはいけません。 なぜなら、最初に言いましたね。
あなたは「デザイナー専門職ではない」からです。
特に有料で購入した製品であれば、それを販売している人が専門職です。 意図せず改変すると、本質的に価値が損なわれてしまいます。
おわりに
デザイナーの方から反論があるかもしれませんが、特にいわゆる管理画面や、業務システムは「工業デザイン」に該当すると思っています。
そして、工業デザインの作成工程を締めるのは必ず「意図・理論」です。
なぜなら、顧客に使用される製品として販売しなければなりませんから。
プログラマの皆さんの得意とする「意図・理論」があれば、デザインだって制することができます。
ぜひ積極的に取り組んでいきましょう。 実際やってみるとぜんぜん面倒なことはなく、世の中の謎が解けていく感覚は、とても爽快です。