ベンダー下請けからの脱却

まさにリアルタイムな状態だけど、チームがベンダー下請け仕事からエンドユーザ仕事に転換するのには、障害が多くつきまといます。

一旦営業的なものはナシにして、現場レベルで書き上げてみましょう。 ・・・ウチだけだったらハズいなぁ・・・

ひたすら待つ

とにかくお客さん待ち。 んで、待つだけ。回答が出るようなアプローチを一切しない。 そしてスケジュールが遅れた時の言い訳は

お客さんから回答が来てないから。

ですね。

スケジュールの進捗を再優先にする

いや、それ自体は問題ないとは思うんですけど、スケジュールを守るためだけに、ものづくりに必要なステップをかなり飛ばしている。

  • アプリケーションの方式
  • 運用の方式
  • お客さん業務のケア
  • etc...

最も意識を向けているのは

タスクが終わること。

ですね。

スコープの切り方が極端 or 切れない

これは人によるのか、下請け時の契約体系にもよりますが、2パターンありますね。

  • 業務範囲を考慮せずに、アプリケーションレベルで要求をバッサリ切る
  • お客さんの要求を何でも聞いてしまう

こういった現場に対してこんな質問をすると、

これ使ってお客さん仕事できるの?

大体愚痴か黙秘しか生まれません。

大事なのは「お客さんの業務を手伝っている」という意識を持つこと

「業務システム」って、お客さんの業務を手助けするものに過ぎません。お客さんの業務にフィードバックされ、成果が得られない限りは、その業務システムに価値はありません。 *1

BtoCのサービスと、BtoBのサービスでは価値の生まれる場所が違います。 ・・・いや、あんまり違いはないかも。

システム開発は第4次産業あたりですけど、この産業って、第1〜第3次産業の価値を高めるためにある産業だと思っています。 作ったものを買って/使ってくれるのは第1〜第3次産業の人の場合が多いと思うので。


20代のうちに下請けから出ると、そういった意識改革は伝わりやすいのですが(まぁ上司命令と思われているかもしれませんが・・・)、問題は更に年齢が上、もしくは上司に対してその意識改革を行うことは、とても難しい。

まさに今私が直面している問題です。

・・・みんなどうやってるんだろうなぁ。

*1:成果といっても、コスト/リターンの生産性向上だけではありません。システム化が当たり前の昨今で人員の責任感を高めることを課題としている会社もあります。