新人・後輩を「教育」するのをやめよう

「教育」することをやめて、「育成」することを考えましょう。


Wikipediaなり広辞苑なりで調べて出てくる説明は別として、育て方には違いがあると思っています。

説明しづらいので図にしてみました。

教育

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特徴としては

  • 目標地点がある
  • 教える側の能力の範囲内が目標になる(単独の場合)
  • 違う方向に伸びていても、目標地点に向かっていなければ良しとならない

社会的な特性、テクニカルスキル、マネジメントスキルなど、ある程度枠もありますよね。

育成

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特徴としては

  • 具体的な目標地点はない
  • 具体的な内容は、あなたが持っていなくて良い
  • ベクトルは特定のスキルというよりは時系列

なんというか、見守る的な、ヨイショする的な、縁の下の力持ち的な、そんな感じです。

あとはたまにツイッターでつぶやいている”文明発展”ということも似ていますね。

注意:学校は別です。学校は目標地点まで導く価値を提供する役割なので。

なんでそんなこと言い出した

うちの会社は古き良き(良くないけど)SIerですが、新人に業務外のわけのわからない課題をぽんぽん与えるんですよね。

その内容もさることながら、それを新人に指導する私より年上の上司も、私より年下の、新人にとっての先輩も、新人への対応がだいたい同じです。一言で表現すると、

各自が勝手に思いこんでいる目標地点まで、新人を引っ張ってこようとしている、もしくはそこまで追い詰めていこうとしている

という感じですかね。

そりゃ若者からしてみれば「みんなバラバラのこと言ってるし、課題も意味わからないしなんの役にたつかもわからないし、面白くないし・・・」ってなりますよね。

じゃあ育成ってどうやるんや

すごーーーーーーーーーーーーーーーーーくかんたんです。

なんでこんなことだれもやらないの?ってくらいかんたん。ちょうかんたん。

応援」する。それだけです。

「それいいね!」

「こういう考え方もあるよ」

「それは過去にこういう事例があったから参考にして」(参考にしてもらうだけで、過去事例が失敗だったら「やめろ!」とか言っちゃだめ)

参考文献は

  • 人間も動物
  • 私以外私じゃないの

といったところでしょうか。


うまく若い人たちを育てて、私たちインターネット老人会は楽して生きていきましょう!