TL;DR
要するに 心理的安全性 欲しいねって話です。
職場における悲しみとは
いくら、ほとんど残業なしに帰れるとしても、そもそも残業に達するまでの平均8時間が辛いと、やっぱり、月曜日の朝起きる憂鬱感はなくならないわけです。
過去の自分の経験からそう感じるわけですが、その気持ちを新しい・若い社員にも味わわせてしまっている現場というのはやはりあります。
どういった悲しみが、8時間という拘束時間に詰め込まれているんでしょうか?
達成感を味わわせてもらえない
これは「仕事を任せてもらえない」ということです。
いつまでたっても、新人どころか直接部門でなくとも可能な雑用をやらされ続ける毎日。
もしかしたら、自分の実力が足りないのかもと一生懸命勉強しても、その相手が自分の物差しで測れるものでないだけで「どの程度できるのかわからないので、任せられない」と言われてしまう。
それによって、「本当に自分はだめなんじゃないか」と感じてどんどん自信がなくなっていってしまい、それによって普段の雰囲気がよくなくなり、さらに「任せられない」という悪循環に陥ってしまいます。
誰でも最初は何もできません。
私はIT業界にいる人間ですが、コンピュータサイエンスに詳しいからといって、実際の「ビジネス」の現場ですぐに活躍できるわけはありません。
身につけるためにはとにかく実践(ないしは近い学習)をしてもらうことが、一番の近道です。
相手のためにしていることが受け入れてもらえない
これは、若い人でなくても経験すると思います。
例えばメールの返信ひとつ、相手のためを想って内容を書いても、真意を確認しないまま、第一声から懇切丁寧に出る杭を全て打たれてしまうことがあります。 そうなると、もう、その人に対して想って何かしよう、という気持ちはなくなってしまいますよね。
お互い様と言われて育ったとしても、「大人だ」「社会人だ」「家庭を持っている」と自慢げに話す人の中にも、普通にそういった人たちはいます。
もしかしたら本当に攻撃の意味を込めて、そういったアクションを起こす人もいるかもしれませんが、「目を向けてくれてありがとう」くらいの気持ちで接するのが、最大公約数なのかもしれません。
貢献しようという気持ちが受け入れてもらえない
これは、対人というより対組織・対チームといった、ある資産に対するもの、というイメージです。社内勉強会を開催したり、チャット等のコミュニケーションツールで情報共有したりすることですね。
少しでも間違ったことを発言すると、「それは間違っている」「こんなことを書くな」みたいに発言を抑制するような行動をとってしまう人がいます。また、その発言が出る前に早速「あれをしたらダメ」「この枠に則らないとだめ」といったオレオレルールを展開する、という人もいます。
ですが、特にITのような黎明的な業界の場合は、どんな情報が後々役に立つかは、はっきり言ってわかりません。なので、どんな情報でも、あって無駄になることはあるかもしれませんが、マイナスになることはありません(だってIT=情報技術ですし)。
コラボレーションによる効果だけでなく、どんな人なのか、ということを理解する材料にもなります。たくさんアプトプットすることは、発言する人のためにも、その周囲のみんなのためにもなるわけです。上の「相手のためにしていることが受け入れてもらえない」を解消することにも、つながります。
人間であることが受け入れてもらえない
これは、よく言われる「日本企業」の問題ですね。
私は 「平安時代」 と言っています。
どうも昔ながらの人は、人間なのに人間のことをよく知らないわけなんですね。そう言った人たちのために、「人間とはどういう生き物なのか」ということを書きます。
- 褒められると、うれしい
- 受け入れてもらえない・承認されないと、さみしい
- 楽しいこと・ワクワクすることは、がんばれる
- おもしろくないことは、がんばれない
- 働くと、疲れる
- 疲れると、がんばれない(生産性は落ちる、って書こうとしたけど堅いのでこれで)
- 自分のメリットにならないことは、したくない(メリットは、お金だけじゃないですからね)
- お金は、ほしい
といったことです。
では、「平安時代企業」を見てみましょう。
- 貢献・努力に対して、「当然だ」と一蹴される
- 個人のモチベーションを気にせず、もくもくと働かされる
- 疲れても、働かされる
- 成果物はすべて上司・会社のメリットにだけなる
- お金は、安い
となるわけですね。
まとめ
4つならべてみました。
- 達成感を味わわせてもらえない
- 相手のためにしていることが受け入れてもらえない
- 貢献しようという気持ちが受け入れてもらえない
- 人間であることが受け入れてもらえない
お気づきだとは思いますが、上の3つの要素は、一番下の「人間であることが受け入れてもらえない」に含まれています。
ですが、それでも3つを抜き出して同列にしたのは、それだけ、私が「大きなファクターだ」と考えているからです。
どんな実話・物語を紐解いても、やっぱり仕事で一番大事なことは「自分自身を認めてもらえること」なんですよね。
悲しみのない職場を作ろう!
そして!
こちらからは以上です。