SIerを憎んでSIを憎まず

またちょっとSIerに関して盛り上がる記事がありましたね。

type.jp

大体”SIer”という単語を出すと、

など、様々なことが言われていますね。

まぁ、断言してしまうと、これらはすべて 事実 です。

やっぱりSIerだめやんけ!

いやいや待ってください。それで終了ならわざわざキーボード叩いたりしないですよ。

私がここで言いたいことは、SI(システムインテグレーション)事業を生業としている一定数の 企業の実態が悪い のであって、 システムインテグレーション事業自体は悪いものではない ということです。


もし、システムインテグレーション事業がなければ、一般企業のITシステムというのは、まぁ単純に自分たちで用意するしかないわけです。

つまり情シス、情報システム部門、社内SEが必要になってきます。 そのためには、一般企業側でIT人材の確保・維持をする必要が出てきます。

ですが、そのためにはやはり単純に「下地」「ノウハウ」が必要になってきます。

  • ITエンジニアを採用するための人事担当者の目利き能力
  • ITエンジニアに報酬を払うだけの予算
  • そもそものITの重要性の理解

これらは、その知見がない会社が一朝一夕で身につけられるものではありません。

こんなツイートを見かけました。

実際に、SIerで働いている人たちは、自分たちが受け持っているユーザ企業の様子を思い浮かべてみてください。

自分たちが「もう私達はノータッチです」と言った時、明日からも平常運転できて、将来ももうお任せしといて大丈夫だろう。と自信を持って送り出せる企業さんは、あまり多くないと思います。

諦めないで(モノマネ)

諦めてしまうと、一般企業はもう自分たちではITを運用できず、システムインテグレータ、つまりSIerに任せるしか選択肢がなくなってしまう。これはつまり次のような 雑菌の温床 を残すことになるわけです。

時間はかかります。これは仕方ないです。ですが 目指すべきところ を目指しているのとそうでないのでは、全く違います。

irony9901.hatenablog.com

前にもこんな記事を書きましたが、2018年現在のSIerが取り組むべきことは「立つ鳥跡を濁さず」です。記事から1年経ってますが、ウン10年企業では、そんな簡単には変われるものではないです。

「ITを活用する企業が、将来にわたって価値を提供できるようにする」のが、SIerの提供する価値です。

そこんとこ、忘れないようにしたいですね。


冒頭の記事には、ほかにもいろいろ反応ありますね。

いろいろな意見が飛び交う時代ですから、 「真実を見つける姿勢」「自分の考え」を忘れないようにしないといけないですね。

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こちらからは以上です。